平塚寅彦さんの日記

(Web全体に公開)

2012年
04月11日
16:27

奥田あや二段棋譜(2)


101-200

【黒101】嵩に掛かって侵入する。白100は小さかったと思う。この手は、白102の所へ黒が打つ手(20目近い手)を差し置いてこの手を黒が打った。このような計算は、小生のレベルでは難しい。
【白102】解説によると、20目近い手だという。(但し、白が手を抜いたとして)
この読みは難しくてとても読み取れない。右辺中央の黒4子をそのまま取られるよりも、攻め取らせた方が黒にとって白の地を減らすことが出来る。この点が解説図を見て良く分った。つまり、手を加える黒よりもそれを攻め取るために白が自陣へ置く石の方が多い、と言うこと。相手の陣地に飲み込まれたら、出来るだけ攻め取らせるように努力する、と言うことが大事。

【黒103】この手は何目?
【白104】
【黒105】

【白106】解説によると時間稼ぎの手だとのこと。確かに、先手ではあるが、白にとって殆ど得が無い。が、後々、この石が役に立った。単なる時間稼ぎが後で役に立つとは、碁と言うのは不思議なゲームである。
【黒107】この手以外には無い。
【白108】布石の段階では白の陣地であった所に黒から深く侵入された。其の腹いせか?しかし、この手よりも、まだ2眼がはっきりしない自陣を補強し且つ黒に迫る、黒105の右に押さえる手はどうだろうか?

【黒109】白にとって時間稼ぎの白106が役に立った。白108で黒の陣地が破られるが、この黒の手は止むを得ない。
【白110】白は大喜び。
【黒111】矢張り、白は黒111の下に先手で補強すべきであった。白110よりもこの補強の方が大きいような気がする。

【白112】苦しい。
【黒113】黒は攻めながら自陣を補強した。
【白114】ここを切られたら折角白110と攻め込んだ手が元も子もなくなる。

【黒115】白の薄い陣地をどんどん攻め込む。
【白116】白は自陣の地が殆ど無くなって辛い。
【黒117】白に2眼を作らせない勢い。

【白118】2眼を作るために止むを得ない。でも、下から当てるのは、これまで見たことが無い。上からの方が良いように思うがどうだろうか?
【黒119】先手で白の地を減らす手だが、もっと他に、先手で自陣を増やす手があるので、そちらの方に着手すべきだろう。
【白120】侵入を止める。

【黒121】こんな侵入の仕方は始めて見た。一間飛びの相手の石があるときの特別な場合のみかもしれないが。逆に言うと、白は黒87が来た時にそのまま放置したことが宜しくない。白88では、黒の陣地が大きくなるのを防ぐ手を打っている。そして、白88は、白の地を増やすことには全く寄与していない。このような状況に陥った白石の布石から中盤に亘るところに問題があったということになるだろう。
【黒127】この石は、まだ明確な2眼を持っていない中央の黒群を上辺の黒とつなげて収まること、白40他の3子の攻め取りを伺う、それに右辺上部の白地を少しでも減らす、と言う3つの目的を持っている。しかし、上辺の黒とつなげようというのであれば、ケイマではなく一間飛びの方がより確実。実際、この後の進行で、白から黒61の上に差し込まれている。黒127の一路左であれば、白3子への脅威は薄くなり白地の削減も少なくなるが、中央の黒群を安定化するほうを優先する方が良い。「大場よりも急場」の考え方が当てはまるだろう。
【黒131】白としては、この点を先に打ちたかった。其の前の黒79の点にも先に打ちたかった。

【白191】この手で、白172と侵入した手を無効とした。白のくたびれ損であった。白170の次の白172の手が打ち過ぎだった。
【白196】中央の黒群がまだ治まっていないことを突いて、上辺との切断を企図した。
解説によると、この手の前に黒131と黒79の断点を下から覗く手がを打てば、白の勝ちだったとのこと。終盤になると、相手の断点を覗く手は大変有力だということ。逆に言うと、自分の断点を探して、其の断点を補強しつつ相手を攻める手を捜すことが如何に重要か、と言うことだろう。
【黒197】黒127を救う。

【白200】中央の黒群を攻めているが、黒には生きる手があるので、このように攻める手よりも、第1線でハネル等の手の方を優先した方が得だったのではなかろうか。

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