British Go Journal
http://www.britgo.org/bgj/bgj.html
の No.105-108, 1996-1997 に Steve Bailey さんが
「ダイヤモンド詰碁」 (古典的な難解詰碁らしい) について
連載しているのをしばらく前に発見していました。
そして最近『囲碁関西』2011年1月号の棋力認定有段者の部の
死活IIに似たような問題が載っていることを知りました。
どちらの詰碁も難解で面白くかつ似ているので同時に紹介することにします。
■ ダイヤモンド詰碁 (黒先如何?)
七├┼┼┼┼┼┼┼┼
六├┼┼┼┼┼┼┼┼
五●●●●●●●┼┼
四├┼┼╋┼┼●┼┼
三├┼○┼┼┼●┼┼
二○┼┼┼○┼●┼┼
一└┴○┴┴┴●┴┴
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■ 囲碁関西2011年1月号 p.84 死活II (黒先如何?)
八├┼┼┼┼┼┼┼┼
七├┼┼┼┼┼┼┼┼
六●●●●┼┼┼┼┼
五├┼┼┼●┼●┼┼
四○┼┼╋┼●┼┼┼
三○┼○┼┼┼●┼┼
二├┼┼┼○┼●┼┼
一└┴┴┴┴┴●┴┴
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詰碁なので少なくとも正しい一手目は一通りでなければいけません。
当然どちらの問題もその条件を満たしています。
問題は白側がどのように最強の抵抗をするかです。
囲碁関西の認定問題は締切がまだ過ぎていないので
これ以上何もコメントしないことにします(正解は得たつもり)。
ダイヤモンド詰碁の正しい一手目(自力で解きたい人のために答は書かない)
に対する白の最強の抵抗手は5の三です。
個人的に5の三は意外な応手なので非常に面白いと思いました。
その手が最強の抵抗手である理由は黒側からの正解手が一通りに
制限されることです。しかもそれもまた意外なところが正解になる!
そこから先の手順について網羅的な分析は行なっていないのですが、
黒正解手、白5の三、黒正解手の後の白の最強の応手は2の三だと思います。
白がそこに打つと黒の正解手は再び一通りに制限されます。
しかしその手はそう難しい手ではありません。
ダイヤモンド詰碁の解答を知りたい方は上のリンク先から
British Go Journal のバックナンバーをダウンロードして見て下さい。
一応、自分でもそこに書いてある答が正しいことを確認しました。
そして、囲碁関西に載っていた詰碁との類似が印象的だと思いました。
こういう興味深い詰碁があるという情報が英国経由で得られたという事実は
ちょっと面白いのではないかと個人的に思っています。
久々に囲碁について文章を書いてみました。
最近、忙しいのでコメントを頂いても反応できないかもしれません。
コメント
01月10日
09:06
1: -
私には解けない問題とあきらめました・・
01月14日
02:02
2: ぴかぐり
ダイヤモンド詰碁の正解手順だけを以下に貼り付けておきます。
大変なのは正解手以外ではダメなことの確認。
(;GM[1]FF[1]SZ[19]NE[B]SS[@@]AP[StoneLeaf2]AB[ao][bo][co][do][eo][fo][go][gp][gq][gr][gs]AW[ar][cq][cs][er];B[es]C[正解。これ以外では無条件死にならない。他の手ではせいぜいコウにしかならない。];W[eq]C[最強の応手。次の黒の一手は?];B[cp]C[正解。これ以外では無条件死にならない。];W[bq]C[ここまで来れば易しい詰碁。];B[bs]ID[1]C[これで白死。])