岡部倫太郎さんの日記

(Web全体に公開)

2016年
04月25日
21:20

基礎を身に付けたい初心者向け囲碁コミュニティ 会員募集します






ども、見る気無かったマクロスデルタとクロムクロが、
見てみたら思ったよりも遥かに面白くて驚いた僕です。
毎度毎度盛り上がりに欠けるアクエリオンとは何だったのか。
(ヒロインが可愛いというのもでかい。
 フレイヤのポンコツ具合は花咲くいろはの御花ちゃんに通ずるところが。)







以前にもに言いましたが、世の中、何をやるにせよ、誰とやるにせよ、
二種類のものがどちらも用意されていないと、絶対に長続きはしません。

たとえ、今現在は、圧倒的に世界一のシェアを誇っている会社でも、
ジョブズが死んだ時にアップルが慌てたように、
何かの拍子で一気に衰えてしまうということは、当たり前にある。
(たとえ、一時シノギの策であろうとも構わない。
 その時はその時で、他の会社や他の人間のとこに行くだけだ!
 そういう考えもあるでしょうけど、
 大半の日本人は、できることならば、あまり冒険はしたくないでしょう。
 僕も超めんどくさがりだし、情熱なんて無いので、なるべく楽したい。
 一つの会社に勤めて一生安泰だというなら、それにこしたことはない。)


僕は自分の考える未来の囲碁教室への道が、
現時点での囲碁界の状況や流れ等も考慮した上でも、
間違っているものとは考えてませんが、
(ご意見、反論があるというのならば歓迎ですし、
僕よりも合理的なプランがあれば、ぜひ教えて頂きたいです。)
今現在の時点でのバランスという観点から見るのならば、
優先すべき事があるのではないかとは思いました。









二種類のものというのは、

・超簡単、あるいは、多少、手間はかかっても一生続けられること
 
・難しい事


この2つです。

言い方を変えると、
現在するべきこと、必要なことと、将来するべきこと、必要なことです。

難しいことだけでは、ダメなのは言うまでも無いですが、
簡単な事だけでも、上手くいかないのも、また当たり前です。




例えば、仮に、宝くじが当たって一生遊んで暮らせるとしても、
他人や社会のために一切働かなくなるという人はいないはずです。

あるいは、たとえ、囲碁が死ぬほど好きであっても、
たまにはゴルフしたり、お茶飲みに行ったりとかはするはず。



他人に頼らず、自分ひとりで自信を持ってのびのびとこなしつつ、
それだけでは退屈で、楽なはずの事でさえ苦痛に感じるようになるため、
たまには、ちょっと難しい事にも挑戦してみたい。

「人生楽あれば苦あり」
「神様は乗り越えられる試練しか与えない」

とかじゃないですけど、
囲碁の奥深さに惹かれた人なら、そのへんの自覚はあるはずです。



で、厄介なのは、
人によって、簡単と感じるもの、難しいと感じるものが違うという、
その一点に尽きるわけですし、
価値観や好き嫌いというのもそこから生じます。

囲碁ならどれだけやっても楽しいけど、
サラリーマンには死んでも慣れない、
そういう人ならば、井山くんレベルの才覚が無くとも、
プロ棋士として生きるのに迷いは無いであろうように、
人によって、そのあたりの組み合わせは千差万別です。




囲碁自体においても、これは同様です。



読みや基本的なヨセに関しては、一人で鍛えられるから簡単。

対して、実践で鍛えるしかない、大局観や石の流れに関しては難しい。



一般的には上記のように言われていますし、確かに正しいのですが、

僕みたいに、詰め碁とかヨセはメンドクサイからやりたくない、
だけど、検討で序盤からヨセに入るまでの120手位を検討で並べまくる、
そういうのは、なかなか成果が出ずとも一人で黙々と継続出来る、

そういう人はたくさんいます。
僕ほどに極端では無いにせよ、大局観や個性?を重視するタイプはいる。


まあ、さすがの僕も、そんなことを級位者の頃からやり続けてきた結果、
あまりにもバランスが悪くなり(たいして知識は無いのは当然として)

最近では、常々、もうちょい、余裕を持って読みたい、
一手30秒でも、自信の持てる進行を選べるようにしたい、
そういう場面が増えてきたので、
碁の勉強するなら、詰め碁も毎日やらないといかんな、
そう考えが変わって来ていますが、

とにもかくにも、いずれ考えが変わるにせよ、
その時、その時で、簡単に出来る、やりたいと思えることと、難しい事、
このバランスは異なります。

それに合わせて、方針を決めていかないと、非効率的というもの。




で、未来型囲碁教室への準備を進めるにしても、

そもそも囲碁の勉強ですら碌に出来ていない、
自分で問いを立てて、自分で考えて意見を出す、
そういった、「簡単なこと」をやる能力(習慣)すら著しく衰えてしまってる、

そのせいで、僕からすると極めて現実的な提案ですらハードルが高く感じる、
そういう人があまりにも多すぎるのかもしれない、
と思ったので、更に簡単であろうことから始める事にしました。



さすがにこれ以上の妥協点は今の僕には用意できない。




http://goxi.jp/diary/223142

では、詳細について。


前に話しましたが、
布石感覚に優れている、大局観で勝負してる代表的な棋士の依田さんは、
詰め込み式の日本式の勉強をしてる、小学校の成績はかなり悪かったらしく、
そういう経験や価値観もあってか、初心者指導は抜群に上手いです。

一般的な基準でいう「簡単な事」が出来なかった人だからこそ、
囲碁に関しては人よりも遥かにレベルが高いにも関らず、
囲碁に関しての「簡単な事」が出来ない、級位者に合わせた指導が出来る。


その極地と言えるものが「筋場理論」です。


基本手筋や基本詰め碁の本を読むだけに留まらず、
しっかりした筋のいい石の形を身につけるためには、
膨大な時間と、それに伴う集中力、やる気が試され、必要となります。

いつまでたっても、初段の壁が越えられない人というのも、

率直にいってしまえば、
「やる気がない、集中力が足りない」
の一言で片付けられるのですが、

それはさすがに酷いだろうということで、色々と上手は気を使うのですが、
事細かに教えようとすると、それはそれで、自分で考える力が衰えます。

日本人が真面目で従順な奴隷が多いとされるのも、
義務教育の時点で同様の措置が取られているのが主な原因と考えられてる。

仮に知識はついたとしても、将来的にはマイナスになるのがネックです。


何度も言うように、
「簡単なこと」であっても、自分一人で自信を持ってやれないと、
人に教えてもらわないと継続できないのならば、全く、意味は無く、
それは本来「難しい事」にカテゴリー分けされるんです。

つまり、「簡単なこと」を教えているようでいて、
本当は「難しい事」を簡単なことのように装って教えてることになる。

どれだけ分かりやすく教えたところで、
どれだけ分かった気にさせられたところで、
どれだけ先生が優れた人間であろうとも、
一人で継続出来ないことには、それは「難しい事」でしかない。

そうやって強くなった人は「簡単な事」が出来ない人間に育つ。



勉強しない子供に対して、
「勉強しないと御飯抜きよ!」
とか、
「試験でいい成績とったら、お小遣い10万円あげる!」
とやる気を出させてるのと、似たようなものです。


僕の同級生にもそういうことされてたのいましたが、
僕とかよりも地頭も顔もいいにも関らず、
テスト前だけ超勉強して、貰った金でエロゲ買って、
中学時代にはトップクラスの成績とっていい高校行き、
入学して1ヶ月で退学してました。
(元のスペックが高いから、問題になりませんでしたが。)



僕が囲碁ガールを受け入れてるのも同様の理由からですが、

本当に「簡単なこと」を用意しようと思うならば、
他人からするとバカにしてると思われても仕方が無い位、
こんなの簡単過ぎると思うくらいのものでないと、意味は無いんです。

上手や供給側が必死にならずとも、
一度、スタートしてしまえば、数ヶ月するころには常連になってる、
むしろ、こっちが止めようとしても、客が勝手にやるようになる、
こうなってこそ、「簡単こと」が出来る環境が機能していると言えます。

資本主義社会というのが、これだけ、繁栄を築いているのも、
「お金」というわかりやすく人の欲望を満たしてくれるものを中心に据え、
犯罪者みたいな極悪人?ですらも働かせることが出来るようにした、
この点に於いて優れているからに他なりません。

ただし、現れては消え、現れては消えてるのも、
とりあえず形はどうであれ、やれる「簡単な事」の壁は越えられても、
其の後の社会に必要とされるという「難しい事」の壁が越えられずに、
本人のやる気はあってずっと続けられたとしても、
社会的には続かなかったというだけの話。





依田さんが提唱している「筋場理論」を元にした勉強でしたら、
まさに、誰にとっても「簡単な事」に該当します。
(少なくとも、好き好んで囲碁みたいな頭脳ゲームをやろうとする人には)

ですから、あとは、「難しいこと」をちょろっと教える程度でいい。



そして、「筋場理論」を普及することに関しては、
囲碁指導者にとっては「簡単な事」に該当すると考えたからこそ、
そちらについては、他の囲碁指導者の方に任せて、
僕なんかが、わざわざ、しゃしゃり出るものではない、

僕は、「未来の囲碁教室」の準備という
囲碁関係者だからといって、やろうとする事はまず無い、
そんな「難しい事」を用意するのが分相応だろう、
そういう方針の上で、前回の提案をさせてもらったのですが・・・・


「筋場理論」を普及させるのが、今現在は「難しい事」に入るのかもしれない、
そう気付いたので、
まずは、こちらから僕がやってみようかと考え直しました。



今までやってきた囲碁の指導法や勉強法を変えたり、
特定のプロ棋士を応援するようなことって、
囲碁を仕事にしている人程、やりにくいんだろうなとは思います。

仮に、効果が広く実証されたとしても、出来ない人はいるかもしれない。

僕みたいなアウトローでないと、難しいのかもしれない。




もしも、色々と手筋やら詰め碁やらを勉強するのがしんどい、
そう感じている級位者さんがいましたら、
goxiでもどこでもいいですけど、
僕と一緒にリアルタイムでの検討会やりませんか?

筋場理論での勉強なら、
本を用意したり、色々なサイトを巡回する必要はないです。

わずかな時間でも、棋譜一つあれば、少しずつ出来ます。


部分的な石の形やらなんやらを検討するだけなら、
筋場理論に従ってやりさえすれば、
簡単なクイズ形式のように自分で問いを立てて自分で答える、
そうやって着実に一歩一歩強くなっていく、これが可能です。

囲碁はダメだったとしても、
学生時代に適当に暗記したことなら覚えてる人いますよね?

ましてや、自分が趣味でやってるのならば、
多少、歳はとってたとしても、これが出来ない理由が無いです。
人は何歳からでも学ぶ事が出来る。



僕は棋譜などを見て、筋場理論だけでは到底カバー出来ない、
大局観に関する部分だけ、必要とあれば教えることもあるかもしれません。
(本人が望んだ上で、更に、僕自身が其の時点で話すべきと思った時のみ。
 最低でも初段以上の人でないと、口をはさむことはたぶんないです。))

基本的には、僕は側で見ているだけですが、
ここの部分から先に考えたらどう?みたいなアドバイスだけはします。

検討してる棋譜の中で、一番、重要な部分とかを指摘して、
そこから先に筋場理論で考えて答えを確認していく。

僕はあくまでも、何から覚えていけばいいのかの手順だけを、
側で見て判断したうえで示していきます。






前回での提案もそうですが、

僕が自分のやるべきことと定めているのは、
その時点での「今すぐやるべき簡単な事」と「少し先にやるべき難しい事」
を見極めて、どういった手順で進めていくか、この一点につきます。

プロデューサーだとか中間管理職、マネージャーに近い。
監督や社長のように、自分が上に立って何かをやったりとかとは少し違う。

先々の事は考えていますので、
側で見極めるために観察することさえ頑張れば、
常に、その両者のバランスを保つように出来ると考えています。
(少なくとも、囲碁に関しては、
 今すぐこれが出来る程度の実力はあると自分では思ってる。
 自分でやるという点で初心者さんよりは一日の長がありますし、
 何から手をつけていけばいいのか考え続けてきた人間ですので、
 このやり方はそれなりに上手くやれる自信はある。)



最後に、念の為、言っておきますが、
まがりなりにもトッププロ棋士達が認めてるわけですし、
僕自身も、これが一番良いと考えてるからやるんですが、

仮に、普通に本読んで勉強したりするよりも効果が薄かったとしても、
それによって、やる意味あるんだろうかと感じることがあっても、
こういうことをすること自体に意義があるんです。

子供や部下に一人で考えて勉強しなさいなんて言ったところで、
大人がやっていなければ、相手にされるわけがありません。

囲碁なんて所詮は遊びですし、学校の勉強とかとは違うと感じるとしても、
遊びですら出来ていないならば、聞く耳持つわけが無い。

ですから、同じ碁の勉強するならば、
少なくとも、社会的な意義に関しては、こちらのほうが遥かに有ります。

意味があるかどうか不安になるかもしれませんが、
自信を持ってやっていきましょう。







というわけで、
参加者の方は、都合のいい曜日やら時間やらを教えてください。

goxiの対局場以外でやりたいというのも構いません。

リアル碁会所と違い、ネットでなら、同時に色んな場所見れますし。

コメント、メッセージ、前回紹介したメルマガ経由、
どれでも構わないので、都合の良い条件を記載してもらえれば、
グループ分けしてでも、合わせていきます。
(時間はどうにもならないけど、僕がいつもいる必要無いですしね。
 棋譜見るだけならいつでもいいし、習慣をつけるのが第一義。)



あと、講師?陣も募集します。

講師?のすることは、会員の癖とかを見抜いたりした上で、
どこの部分から検討していったらいいかとかを指摘するだけですので、
説明上手だったりする必要はありません。
(僕が会員を見てて気付いたことについては共有するつもりです。)

口下手大いに結構。根気強さは重要ですが。

実践を通してコツコツ強くなってきたような人ならば、
躓き易い点とかも知ってるでしょうから理想的かもしれないです。





まだ、筋場理論読んでないという人は、
読んでみてからでもいいので、お待ちしております。
ぃーね!
棋譜作成
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