はずれやまさんの日記

(Web全体に公開)

2013年
03月02日
22:17

犬に糞をさせないでください


犬の糞をしないでください

という看板(札)を、前の日記で少しおちょくり過ぎた気がする。多分年輩のご夫婦が、糞害にたまりかねて、気持ちを込めて出した看板だろう。昨日は犬の糞だけが問題かという真剣なご質問ご意見(ちゅうさん、mikoinrpさん)や、筒井康隆の話(しほさん)がでたが、筒井先生は野良猫に餌を与えて近所の住人から訴訟を起こされ、たしか敗訴している。

猫を家の中だけで飼っているのならいいが、外に出したり、放し飼いの場合は猫がどこで糞をするかコントロールできない。猫にひもをつけて散歩をして、決まったところで糞をして(あるいは後述のようにさせて)飼い主が袋にしまうというようなのは見たことがない。やはり想定しているのは文言通り犬ということになるのだろう。なお日本に限定した話なので人間も却下(mikoinrpさん情報ありがとうございます。フィリピンでのケースはまたいつか取り組みたいですね)。したがって、この看板は至極自然ということになる。日本語の表現としてこなれていないだけでしょう。

今日はまじめに考えたい。
改訂案としてコメントで挙げたのは

犬に犬の糞をさせないでください

だった。しかし、昨日も述べたように、犬の糞ができるのは当面の間は犬だけであるから、「犬に」か「犬の」のどちらかを省略してもよいし、その方が簡明だ。ここでは

犬に糞をさせないでください

をとる。ただしここで、是非とも愛犬家の方々のご意見を賜りたい(クニさん忙しいか。では他の方)。

愛犬家に意見を伺いたいのは、「させない」(肯定型は「させる」)という使役動詞の性格である。

散歩の途中で、死角になっているいい塀があるからここで「させよう」と飼い主が思っているいっぽう、犬が塀より先の枝ぶりのいい植木の方が好みなのでそっちで「したい」と思って必死にリードを引っ張っても、無理に引き戻して「させ」たのならこれは「強制」である。一方、塀に他の犬の糞や尿の芳香が染みついてしまっていて、犬がムラムラっときてしゃがみこんだときに、予想される行為を「させて」あげる、つまり黙認するというのなら、「許可」である。他に「させる」には行為を補助するというケース(「犬にドッグフードを食べさせる」とか)もあるがどんどん混乱するし、たぶんここでは適用されないとおもうので取り上げない。というか、実は考えるのが疲れてきた。

で、愛犬家にお聞きしたいのは、前者の「強制」が成り立つ話かどうか、成り立つとしたらどのようにしてであるかだ。犬というのは、「ここで糞をしろ」といったら、映画「ソドムの市」の一場面で人間がするようにするのだろうか(良い子はこの映画を見てはいけません)。

飼い主と飼い犬との間で何か符牒があって、たとえば右の耳の後をくすぐったら、糞をしろという命令が伝わる、なんて話や躾は聞いたことがない。

読者の皆さんはもうお察しいただけていると思うが、H山が愛犬家の意見が聞きたいというからには、本人は愛犬家ではない。実は犬は苦手である。というよりか、怖い。突然ほえるし、逃げると追っかけてくる。ゾンビの方がましだよ。動作は犬より緩慢だし、いざとなったら指で十字架を作ったりすると多少の時間稼ぎができるかな。死んだふりもある。彼らは死者と生者の間にあって、生者を引きずり込もうとする。自分たちの存在が卑しいのがいやで、同じ目に合わせようって魂胆だね。でも人間をゾンビにするのはできても、死者をゾンビにはできないんだぞ(合ってますか?)。だから死体には興味がないだろう。それはさておき、H山が子供の時、田んぼのあぜ道を5,6人で一列に歩いていたら、野良犬が突然まっしぐらに僕のところにやってきて太もものあたりにかみついた。幸い軽傷だったが、それ以来犬がこわくなった。



昨日の後始末のようなことをいろいろ書いた。内田先生が、

「すみません、おろしてください。」

という、電車から降りたい老女の発言にたいして、どのように書いていたか、本棚を探す気力はもうないが(上のセリフも正確ではないかも)、たしか「おろしてください」だと持っている荷物をおろしてください、といっているか、だれかに抱きかかえてもらって本人の体を電車からおろしてくれといっていることになるのでおかしいと書いていたと思う。正しくは「おりさせてください」だと書いていたと記憶している。
ぃーね!

コメント

2013年
03月02日
22:49

1: シホ


ここではしてほしくない、
ということだと、

犬の糞は持って帰ってください。

ではダメなのか。


個人的には、ゾンビよりも犬の方が
人間の言葉が通じるような気がします。

2013年
03月02日
22:58

シホさん、それがいいかな。少なくとも僕の悩みはなくなる。よかったよ。

世にある犬糞NGの看板の写真をとって、コメント付きのブログを始めて見たら面白いかな。何年もまえに、まるまるもとお、というひとが夜景評論家と称して、各地の夜景をアップしてコメントしていた。なんだこれ、と思ってたが、いつの間にかメジャーになったね。

注目した理由は、単に名前が自分と同じだからだったんだけど。

2013年
03月02日
23:26

此処は糞便禁止

というのが簡にして要を得ているように思うのですが、固すぎるかな。

私も実を言うと犬が大の苦手です。そういうことは犬にも分かるのか、私の住んでいる団地に、私に対してだけ吠える犬がいます。尤も傘で叩いたことがある(子供に向かってくる様子を示した、あるいはそのように私の目に見えたから)ので、犬の方も私が怖くて吠えるのかもしれません。いつも女房がからかって「ほら、あなたのベストフレンドがいるよ」と言います。

猫は可愛がっていて、うちには隣の猫が全員やってきて殆ど終日います。毎日キャットフードを上げているから来るのも当然か......
でも余所の猫がごろごろ大勢いて、うちの猫は外に出かけて見当たらないということが多くて、ちょっと考えさせられることもあります。

2013年
03月02日
23:47

mikoさん、なるほど、それもいいですね。漢字だと雷親爺が書いたみたいで。

ただ、雷親爺て今どこにいったら見つかるんだろう。僕が60過ぎたら雷親爺になるしかないかな。

僕は他人の家の猫に不思議と好かれます。ソファや椅子に座るとひざの上にのって来て足を体の下に仕舞って目を閉じてうとうとしたりします。あれは、逃げるには一番不向きな姿勢で気を許した相手の前でしかしないのだとか。タモリがどこかでそういってました。

昨日今日の日記はちょっとつまらなかったかな。そろそろ日本橋のマダムの話あたりから青春篇の日記を書いていこうと思います。

2013年
03月03日
00:32

ゾンビに関する記述を訂正いたしましたが(訂正前:やめろといっても言葉は通じない。ゾンビの方がましだよ。もとは人間だから言葉を理解するし(たいてい無視されるが)。)、ゾンビの生態についてはまだ研究が必要です。

丸々もとおはこちらです

http://www.superyakei.com/

上にあげた雷親爺のモデルは、オバケのQ太郎に出てくる人です。確か名前は神成さんだったと思いますが。

棋譜作成
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