はずれやまさんの日記

(Web全体に公開)

2019年
01月07日
23:50

世知辛くなく、質を高めて、碁盤を制す


許が昨年タイトルを取ったことについて、覚先生は、ある記事で、「、、、なにも驚くことはない、、、勝負に世知辛いところがまったくないんだ。そこがいいところでもあるのだけれど、もっと勝ち負けにこだわるタイプなら早くタイトルを取っていたはずですよ」と話したと載っていた。

「世知辛くない」という言葉は久しぶりに聞いたが、それとタイトルとの縁を重ねているのは覚先生ご自身のことを言っているような気がしてならない。

NHKの新年の番組で、許の人となりを取り上げていたが、レドモンド先生は、一度対戦したときの感想として「質の高い碁」と評していた(「質の良い碁」だったかもしれない)。人の碁について、しかもプロ同士で質の高低で評するのはあまり聞かない。それをどれだけ視聴者が理解出来ると思って言ったのか興味のあるところだが、覚先生の言う「世知辛くない(碁)」と似たようなことを指し示しているのだろうか。

年が明けると何か気持ちを切り替えて目標を持つことは良いことだ。H山は新年になって碁会所の点数制のリーグで、「今年は負けないぞ」と思って打っていたら、今のところ負け無しの8連勝。多少満足していたが、師範に指導碁を打っていただいて全然駄目だった。評価をたずねると、H山の碁は「地をとりに行く碁」であって「盤面を制する」碁を打たなくてはならないということだった。

今年は、「盤面を制する碁」をテーマに取り組んでみようと思うが、さてどうやって「盤面を制する」か?思案している内に、許の碁についての評価を思い起こしたわけだが的外れのようにも思える。

対局、観戦や基礎訓練ばかりでなく、自分がどんな碁を打ちたいか、思いを巡らすのも碁の楽しみではないだろうか。
ぃーね! (10) じぇーむずまっく  えどわーど  よーこー  ゆかりか  Juno 
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