やたぞう

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やたぞうさんの日記

(Web全体に公開)

2015年
02月12日
01:39

碁会所の客として


唐突だが、碁会所の一人の客として思うところをやや長めに書いてみる。最近様々なギャップを感じるので。

碁会所の客として、今般のような碁会所同士の協力があることはとても喜ばしい。そして囲碁の楽しさが上達にあるという認識は正しい。だが、囲碁を楽しむためには上達の努力をしなければならないかと言うと、それはまったく違うと思う。

自分の過去20数年を振り返っても、本気で強くなろうとしていた時期など、合計してもせいぜい5,6年だった。それでも、私にとって囲碁はいつでも楽しかった。

もし誰かから強くなれ、強くなれと言われていたら、たまにならいいがいつもだったらかなりつらい。少なくとも、「強くなるために努力する」時期は、本人が選べなければいけないと思う。それに、二桁級でも囲碁を楽しみ続けている人は確かにいる。

そして碁会所が中心となって普及を目指すなら、級位者がただ集まって碁盤を囲んで談笑できる、気軽な社交場としてのサロンが増えることが望ましい。級位者がこの世で一番多いのだから。強い人なんてほっときゃいいのだ。ほっといたって打つから。

言い方が悪くなって申し訳ないが、碁会所の客の主力は、まだしばらくは「どんどん弱くなる人」たちだ。彼らは先達から厳しく教えられた時代をくぐってきた人たちで、弱くなったって段位が勲章だ。彼らを大切にする場所も必要だろう。だが、新たな普及を目指すなら新たな客の居場所が必要でもある。

新たなサロンとなるべき碁会所にこれから必要なのは、強い人でも、強さの指標でも、強くなるためのプランでもなく、「良き常連」であろうと思う。場所を作るのはやはり人だ。そのコアになる人の育て方を共有する。それはきっと碁会所の明るい発展に役立つと思う。

そうそう、いくら人づきあいが上手でも、間違ったことを教えてはばからないお山の大将ならいないほうがマシだと思うけどね。
ぃーね! (10) matsuryu916  「シン」  ひろ@  hup(元huppid)  ふぃどる・ふぁどる@また、ウィーンに行くぞ 

コメント

2015年
02月12日
21:49

1: BUBI

私にとってはgoxiがそういう場所です。
良き常連さんにもう少し増えてほしいけれど。

2015年
02月12日
23:13

>BUBIさん
コメントありがとうございます。SNSも一種サロン的な要素がありますよね。一方で、お店にはない難しさもあるのかなと思います。

2015年
02月13日
13:10

同感です。
間違ったことを教え続ける人って上手の話は真剣に聞かないんですよね(汗)
自分の生徒さんに教えてる時は頭をかかえます。

町の碁会所では何が起きてるのか怖いです((((;゜Д゜)))

2015年
02月13日
14:28

>横浜囲碁BOYSさん
驚きです。そちらのサロンは縦と横の繋がりが複数共存できていて、理想に近い形だと思っていたからです。まさか同じ悩みを抱えていたとは……
強くなることを目標の根幹の第一に置くと、強くあろうとする気持ちが先に立つあまりに歪んでしまう場合があるのでしょう。棋歴の長い方については、特に難しい問題だと思います。

棋譜作成
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