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AIが変えた常識
布石の段階でいきなりぺたぺたツケる手法は人間の碁の常識にはありませんでした。
中盤以降にモタレ攻めとしてツケて行くのは良く知られた手法ですが、こんなに早い段階でペタペタつけるなんて、と当初はAIの打ち方に新鮮な驚きを覚えたものですが、最近では皆慣れてしまって普通(?)の手になってきていますね。慣れとは恐ろしいものです。
ダイレクト三々もそうですが、なんでもAIの真似をすれば良いというものではなく、その背景にあるものを考える必要があります。
ツケには相手を凝らせる(重複させる)、模様の拡大を制限する、捌くという目的があるように感じます(AIは説明してくれないけど)。
前回の外ノゾキの日記の局面でツケの手法を見ていきます。
中国流やミニ中国流、臨戦中国流などの小目へのツケは良く現れる気がします。
これは中国流タイプの構えから立体的に模様化されることを防ぐ狙いがあるようです。
局面図の白1のツケに対し、黒の応手は内ハネ、外ハネ、内ノビ、外ノビの4種類です。
Lizzie(LeelaZero)は内ハネが最善と考えていて黒の勝率は43.9%(約1万プレイアウト)です。
次に外ノビで42.6%、3番目が内ノビの42.2%、一番良くないと考えているのが外ハネで三々にハネられて41.0%とみている様です。
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