えどわーどさんの日記

(Web全体に公開)

2019年
07月06日
16:26

梶原定石

タグ : 東北六県大会,梶原定石
東北六県大会の2日目、第三回戦秋田-岩手の副将戦を題材に日記をしたためようと思います。

秋田の劉備さん黒番、白が岩手の新星です。
岩手の新星は東北六県大会は初出場であり、院生B経験者で東京都代表の実績があると言っても秋田戦と宮城戦は苦戦を予想していました。

本人からのたっての希望で対戦相手の棋譜が欲しいと言われたので岩手応援団で手分けして1日目に2日目に当たる副将の対戦相手の棋譜取りをしました。
私は劉備さんの棋譜取りを担当しました。
たった2局の棋譜で役に立ったかどうか。
相手の打ちぶりや実力がいかほどか見ることで不安を取り除きたかったのだと思います。

右下目外しからの大型定石が発生し、黒の劉備さんが△(P-2)と奇抜なツケを打ったところです。
この手は確か故梶原九段が打った手と記憶しています。
15年ほど前に人形町の碁会所で席亭の喜代田さんに定先で打ってもらった時に打たれた手です。その時はどう打っていいものかわからず困惑した記憶があります。

岩手新星は迷わず隅をハネていきます。この手は黒の注文でキリから利かしを打ち、黒6からアテて外側を締め付けて厚くするのが狙いです。

高尾定石事典では白1の隅ハネでは2と辛抱して十分と書いていますがAI的には隅ハネが10ポイント近く高い手で実戦が正解の様です。

但し、黒6の時に手を抜いて白は10(L-3)に這うのが機敏だったようです。
黒のノビと替わって、さらに13(C-12)のコウを仕掛けるというものです。
7(S-6)もコウ材に使おうという欲張りな発想です。(LeelaZeroの推奨)

実戦は白11とキリを入れて白13からのコウが始まりました。
コウ材は白が多く、黒はコウを譲って右辺方面の大模様で息の長い碁をめざしました。

(;FF[5]GM[1]AP[RYUSEI : 2.14]CA[SJIS]BS[0]WS[0]SZ[19]PL[W]HA[0]AX[1]KM[6.5]RU[Japanese]AB[nd][qe][bf][df][ef][cg][on][pn][oo][qo][kp][lp][mp][np][qp][rq][or]AW[dc][cd][be][de][cf][dg][qn][no][po][dp][op][pp][lq][mq][nq][qq][pr]TR[or](;W[rr];B[oq];W[pq];B[ps];W[qr];B[qm](;W[rn];B[rm];W[ro];B[kq];W[pm];B[qk];W[ch]C[懸案のコウ争いが始まった];B[ce]XM[])(;W[kq]C[ここでハイが機敏];B[jp];W[ch]C[ここでコウを仕掛ける];B[ce];W[rn]C[ノビをコウ材にするという欲張り];B[cf]C[さすがに黒は継ぐぐらい];W[rm]C[地に辛いAI流];B[ql];W[cm]C[白打ちやすい];B[fc];W[fd];B[gc];W[fe];B[he]C[進行の一例]))(;W[oq]C[高尾定石事典のお勧め];B[qr];W[pq];B[rn];W[qm];B[rm];W[ql];B[rr];W[kq];B[jp]))
ぃーね! (1) わかめ 
棋譜作成
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