えどわーど

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えどわーどさんの日記

(Web全体に公開)

2019年
10月22日
12:10

プロファイル

タグ : 県南都市対抗戦,花巻囲碁趣味の会A,向2子,自戦譜
県南都市対抗戦の続きです。
お相手は花巻囲碁趣味の会Aチーム。花巻は花巻A、花巻Bの支部対抗戦に出てくるレギュラー格のチームのほかに2チーム、計4チームが出場しました。
今回は花巻がホストだったのでたくさん声をかけたのでしょう。
大会運営もそつがなく、気持ちよく大会を楽しめました。

お相手の方とは初対局。相手が黒の2子局です。並べてみると結構強かった様です。

プロファイルとは犯罪捜査で犯行手口から犯人の性格や特徴を分析する手法で用いられたりしますが、囲碁においても相手の着手から相手の強さや特長、弱点などを分析することができると思います。

この局は布石は黒堅実に打ち進めリードを保ったまま中盤に入り、中盤で白のパンチが入ったのですが、終盤に入る直前に白の打ち過ぎで黒有望な碁になりました。その後ヨセで追い込むも時間に追われたポカで白が投了となった碁でした。
おそらくヨセを最後まで打っても黒に残っていた様に思います。

対戦相手は堅実な碁を打つタイプの様です。石が躍ることはありません。疑問手はアマなのでいくつもありますが、はっきりした悪手はあまりなかったので棋力も相当だと思います。
右辺の一子をまったく動こうという気配を見せなかったのは大局観に優れている証拠です。上辺の地模様で勝負できるとみて右辺は捨てる方針で打っていたようです。

KataGoの評価では二子局はスタート時に29目差、黒勝率95%超です。
白3の小ゲイマかかりでは一間高に掛かる方が評価が高いようです。当然ツケ引いてきますが、白堅ツギのまま手抜いて左下三々に入るという構想の様です。とてもついて行けません(笑)

黒4の二間だったので古からある定石に従い白5から白7ツケました。定石では黒が隅に押さえ、白ふくらんで黒ツギまでとなりますが、黒8と反発してきました。黒に11のところに割り継がれるのは辛いので、単に白11とツグか白9の割り継ぎとなります。
白11の単ツギが正解のようです。黒9にツギ、白12ハネまでとなりますが白5と黒6の交換が利かしになっています。

黒12では単に16ツギ、白13に対しては15とツグくらいでしたが、悪手というほどではありません。むしろ白17のケイマが疑問。ハイで先手を取るか頭を出すなら一間にトブところでした。ケイマは隅の味が悪い時に打つ手です。

黒34ははっきり疑問ですが、対局中に感じたほど悪い手ではありません。マイナス5%ほど。この時点でも黒勝率90%を維持しています。目数差は17目ほど。KataGoの目数はあくまで目安ですけどね。でも、実際に何目と言われると説得力があります。

黒38のケイマはよく研究している証拠です。白39とツケて試してみました。黒40も最強です。白41は周りが黒強い状況で本来は打ち過ぎですが、最強で相手の出方を確認します。黒42は自重したものと思います。こうなると白45まで白ポイントを上げましたが、黒46に白47は失着。当然抜くところでした。黒48に白49は形です。黒50の芯入れも正着です。P-18のノゾキなど味が悪いのでしっかり守るところです。

黒52は白53と引かれて隅が固まりありがたい気がしました。それでも悪い手とは言えません。
黒58はよいとして黒60ははっきり悪手S-4のノゾキ味を残すところです。初めて悪手らしい手がでました。
目数差13目、勝率70%と差が詰まりました。

白65、67は対局時は当然の様に思って打ちましたが、悪手でした。この手ではP-6の地点が双方の必争点でした。
この時点で約13目差、黒勝率80%となりました。目数が同じ13目でも勝率がさっきの70%から80%に上がっている点が興味深いです。まぎれる余地が少なくなった分黒有利なのでしょうか。

(;FF[5]GM[1]AP[RYUSEI : 2.14]CA[SJIS]EV[第50回県南都市対抗戦]RO[二回戦(花巻囲碁趣味の会A)]PB[O庭]BR[アマ四段]PW[えどわーど]WR[アマ六段]BS[0]WS[0]DT[2019-9-22 : CT0]SZ[19]PL[W]HA[2]XH[6]AX[1]KM[0.0]RU[Japanese]PI[B1 : O庭 : アマ四段] [W1 : えどわーど : アマ六段]AB[pd][dp];W[pq];B[dc];W[ce];B[gc];W[fd];B[fc];W[cc];B[de];W[dd];B[ed];W[cd];B[df];W[db];B[eb];W[ec];B[ee];W[bg];B[ch];W[cq];B[dq];W[cp];B[co];W[bo];B[bn];W[cn];B[do];W[bm];B[bp];W[an];B[bq];W[pn];B[ql];W[jq];B[gf];W[qc];B[pc];W[qd];B[qf];W[rf];B[rg];W[qe];B[pe];W[qg];B[pf];W[rh];B[pg];W[qh];B[qb];W[rd];B[kd];W[oi];B[pr];W[qq];B[oq];W[mq];B[oo];W[po];B[qr];W[rr];B[rs];W[rq];B[mp];W[lq];B[nq];W[nr];B[or];W[mr]XM[])
ぃーね! (3) らぺこ  学一筋  わかめ 

コメント

2019年
10月22日
19:33

白13に違和感があります。ここをアテてしまうと上からの切りを無くしますから、私なら保留してC13と進出します。

2019年
10月22日
20:22

並のアマさん

コメントありがとうございます。
うーん、ごもっとも。
アテは保留すべきでした。AIにも思いっきり指摘されていました。
KataGoはB-13のケイマを推奨していました。
C-13との差は0.1%程度、目数に換算すると0.4目です。
他の候補手としては一本C-14と這って、右下隅大ゲイマジマリです。

実戦のアテとAI最善とするB-13との差は0.3%ほど目数でいうと0.8目、ほぼ1目の差があります。
置き碁の心得としてもできるだけ形を決めないというのは常識です。

棋譜作成
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