はずれやまさんの日記

(Web全体に公開)

2013年
02月15日
14:49

バレンタインデイの対局


「だからそういうのが厭なんです。」

あまのやのやのさんにそう言われたのはこれで今晩で2度目。ここは日吉の居酒屋。H山がセクハラをしたわけではない。

バレンタインデイなのに暇にしているのがお見通しなのか、午後メールが来て、

「今晩いいですか。」

ということで、予約したってわけ。ここは全部個室、オヨヨ。

「今日は飲みます!」

あまのやのやのさんはカシスオレンジをご注文。ええー、まさか今日バレンタインだから?なんて思いもしませんでしたがね。どうしたの?

あまのやのやのさん、実は先日あった碁の大会の級位クラスで見事優勝された。さすがH山の2番弟子。ところがそれで問題が生じた。優勝のご褒美は、1ヶ月後にプロの先生と9子の公開対局なんですと。

H山:「それって公開対局じゃなくて、公開処刑だろう。」

あまのや: 「どうしたらいいの?」

<<精神的援助なら惜しまないよ。まあがんばってよ。>>
などと、いつもの調子で答えたんでは逆破門されそうだ。それに義理チョコをもらったばかりなんだから義理を果たさなければ人非人になる。

作戦ていわれたって思いつかないし、とりあえず打とう、ということで、もちろん9子局。6級でハンディ戦で優勝したんなら僕が勝つ心配はないかな、と高を括ってたんだが、あまのやのやのさんに大きなミスがでてしまった。辺の1線の境界部をコウの形で置いたら、2線に一つ伸びずにそのまま1線に押さえてしまった。おまけにコウ材で損までしている。

おそらく近くに置石の黒石もあるし、対岸も黒の壁だから大丈夫と一瞬思ったのだろう。時間の使い方でそれはわかる。知識としては持っているし棋力からも直ぐに読めるはずなのにもったいない。この辺のアテンション・トゥー・ディーテイルがさくさく万遍なく終局までできているかどうかが、級位者と高段者との一つの違いなのかもしれない。

「どうしよう。」

「大丈夫だよ、先生は手加減してくれるんじゃないの。」

「そういうのが厭なのよ。もう一局。」

一寸怒らせてしまったか。軽く飲んで1局だけで帰るつもりが3局打ってたくさん飲んでしまった。まあいつものことだが。幸い後の2局は何10目も僕が負けた。

「手加減してないでしょうね。」

「本気で打ったよ、もちろん。」

よく指摘されるんだが、酔っ払うとげっぷをしながら同じことを繰り返すのがH山の悪癖だ。

「まあなんとかなるよ。ウップ。それに先生は手加減してくれるんじゃないの。」


先生、何卒手加減なしの公開処刑をば、弟子に成り代わりまして願い奉ります。
ぃーね! (7) 横浜囲碁BOYS  Senri  たけだ  氷室  かどっち 

コメント

2013年
02月15日
17:11

私も昔初級者に教えようと張り切った時期があって、9子局を沢山打ちましたが、最近では、弱くなったというのではないと思いますが、多子局の白番が怖くなって打てなくなりました。
9つも置かれると1着目に長考してから、おもむろに投了したくなる感じです。結局弱いということですね。

2013年
02月15日
17:48

そうですね。高段者は、地味にしっかり打って、ヨセで追いついて、という風にして勝つようで、そういうのをみると、ほれぼれするし、僕が教える場合もそういうのを目標にしているんですが、なかなかうまくいきません。

9子おかれると、この日記のように、相手が大きなポカ(実際は2箇所でしたが)でもしないと広大な地をつくられて大負けします。無理をして消しにいったりして殺されたときなどは、恥ずかしくてすぐにでも帰りたくなります。

2013年
02月16日
00:24

師匠
なんかニュアンスが私の認識と違うような。。。
私、「あたし」って言いませんよ?
でも3局もお付き合い頂いてありがとうございました!

2013年
02月16日
01:48

たしかに

わたし

でした。

またもや妄想の世界に溺れておりましたです。

2013年
02月16日
01:49

わたし

ともいってなかったかな

2013年
02月16日
02:08

まあ一種の文学作品です。かな?

2013年
02月16日
10:24

なんて素敵なバレンタインデーうらやましいです(>_<)!

2013年
02月17日
00:55

文芸作品ですね(笑)でも読んでて笑ってしまう文芸作品ってあるのかな?

2013年
02月18日
12:57

ひとちゃん

初コメントありがとう。バレンタインデーにツーショットなんて20年ぶりくらいだったかな。

ひとちゃんは繊細なんだね。だから碁の上達も早いんじゃない?

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